キネシオロジーとは?
キネシオロジーとは、だれもが持つ人間の機能のひとつで、筋肉の反応をとおして自分自身のエネルギーの状態を知ることができるシステムです。 キネシオロジーでは、からだを動かしているのはエネルギーである、ということを前提としています。東洋的に言えば『気』です。からだを動かしているのは筋肉ですが、その筋肉を動かしているのは、目に見えないエネルギーだと考えます。
この目に見えないエネルギーの状態を可視化したものが、筋反射テストというものです。筋反射テストは、訓練すればだれもができるようになるテクニックです。筋肉にエネルギーが正常に流れているのか、とどこおっているのか、ということを筋肉の反応で確かめることができます。筋肉にエネルギーが流れている時は、筋肉が正常に作用し、力を入れることができますが、エネルギーに乱れがおこり、筋肉へのエネルギーの流れがとどこおると力が入らなくなります。
では、どんな時にエネルギーの乱れがおこるのでしょうか?これはだれもが日常生活の中でごく自然に体験しています。例えば、自分の苦手なもの、ヘビや虫が目の前にあらわれたら、のけぞりますよね。これは、心理的なストレスを受けることにより、からだに流れるエネルギーが乱れ、とどこおることでおこる脱力状態です。逆に、好きな人や好きな食べ物を目の前にすると前のめりになります。これは、エネルギーが正常に流れてからだに力がみなぎっている状態です。
つまり、自分にとってネガティブなことや、ストレスになることにはエネルギーの流れがとどこおり、筋肉の力がぬけることにより、からだは脱力状態になります。逆に、自分にとって必要なことやポジティブなことにはエネルギーが正常に流れ、筋肉に力が入り、からだに力がみなぎる状態になります。人間のからだというのは、本来好きなことをやりやすいようにできているのです。自分のやりたいことをやる、ということが人間のからだにも心にも自然なことで、理にかなっていることなのだと言えるでしょう。
人間には意識と潜在意識というものがあり、意識は自分で把握している範囲ですが、潜在意識は自分にはわからないものです。この潜在意識の方が範囲としては圧倒的であり、意識はその氷山の一角にすぎないといわれています。人の行動を決定しているのは潜在意識の部分であるため、なぜ自分がそういうことをするかわからない、といったことが往々にして起こります。意識上ではわからないことでも、キネシオロジーで潜在意識に聞けばわかることがあります。セッションではこの潜在意識に聞くということを活用しています。
自分という存在はこれが私だという意識だけでいう成り立っているものではありません。からだ、心、エネルギー体、魂、他にもたくさんのものが介在してはじめて存在できるものではないでしょうか。それをふまえたうえで考えるとキネシオロジーとは、自分という全体性からのレスポンスである、というふうに私は理解しています。